福祉住環境コーディネーター検定設置の背景
わが国の65歳以上の人口は2000万人を超え、近い将来に世界一の高齢大国になるといわれています。当然わたしたちは高齢者の方々が生き生きと楽しく、そして安心して暮らすことができる社会基盤を造りあげていかなくてはなりません。
そのなかでも住居は家の中で過ごすことの多い高齢者にとって第一の生活基盤であり、生き生きと暮らすための重要な要素です。
しかし加齢による身体機能の低下で、住宅内のさまざまな部分、例えば段差や階段でつまずいたり、浴室やトイレ、水回りの設備などに不具合を感じるようになります。実際に高齢者の住宅内事故は年々増加傾向にあり、同年代の交通 事故死亡者数を上回っているほどです。
これらを解決するための有効な手段として住宅改修がありますが、これにはソーシャルワーカーや建築関係者、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)など多くの専門家が連繋し、多角的な視野に立ったコーディネートが必要になります。
しかし現状ではどこに住宅改修を依頼していいのかわからなかったり、依頼できたとしても最初に相談した窓口の専門性が前面 に出てしまいバランスの悪い改修になってしまうなど、さまざまな問題がでています。
そこで、住宅改修に関わる各種の専門家と連繋をとりながら、クライアントに最適な住環境を提供する人材の必要性がでてきました。それが福祉住環境コーディネーターです。